誰もいない駅

今日は無人駅からの通勤だった。

中にいる車掌さんに、これは、どこどこまで、行きますか?と訪ねてから、切符を買う。

 

なんだろう、この素朴な感じ。

この、簡易な駅舎の内と外に、多くの人が面影がすれ違う。

この一両の車両の中に、朝のはじまりがある。

 

忘れていた、景色と記憶。

大きな車窓に揺られながら、遠くに見えてくる、この田園風景。いつか見た原風景のようだ。

こんな場所がほんの近くにあったなんて。

となり駅までは、約5分で着いた。

ふと学生時代の思い出に浸ってしまった、朝のひと時だった。